食で養生する。ふーみんママの集大成『永久保存版 おうちでつくろう!ふーみんさんの台湾50年レシピ」

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「中華風家庭料理ふーみん」のふーみんママの料理人生50年の集大成をまとめた本書。ふーみんママのやさしい人柄そのものの、やさしい味わいの料理がたっぷりまとまっています。
たとえば表紙の「レモンラーメン」は、肉だしにゆでた細麺と合わせじょうゆ、すだちのうすぎりをのせておしまい。
シンプル。
でも、滋養に富んだしみじみとしたおいしさ。
皮まで食べられるようかんきつ類は国産・無農薬を使っているので、寒くなった今の季節にぴったり。
それでいて、近所のスーパーで買えるような材料しか使っていないのです。

使用する肉だしについても、ママは言います。「『ふーみん』時代は〜鍋いっぱいに鶏ガラや骨付き肉を合わせて〜…でも、過程で同じことをしなくていいのよね」と、とてもシンプルな肉だしの取り方も教えてくれます。

「中華風家庭料理 ふーみん」という店は、東京のあらゆるジャンルの最先端で活躍する人たちがこぞって集まるお店。1971年に神宮前でオープンして、現在は青山・骨董通りにある小笠原流会館地下に店を構えていますが、ママはお店を退いて、現在は川崎市にオープンした「斉」でゆったりとふるまっていらっしゃいます。

素朴でシンプル。
家庭の味にプロのひと技がページのあちこちに光ります。

麺の章だけ見ても、「スイカのガスパチョのつけ麺仕立て」や「冬瓜とパッションフルーツ煮の冷やしそうめん」など、どこの料理とも言えない創作料理に驚きますが、それでこそ家庭料理でしょう。
ページのあちらこちらにふーみんママのやさしさが溢れています。

前作『青山「ふーみん」の和食材でつくる絶品台湾料理』(小学館)がお店の味なら、本書は徹底して家庭の味。
両方持っていたら最強ってことです。

 

プロフィール

斉 風瑞(さい・ふうみ)
愛称はふーみん、ふーみんママ。
台湾人の両親をもつ、東京生まれ東京育ちの料理人。1971年、25歳のとき東京・渋谷区神宮前に「中華風家庭料理 ふーみん」を開店。1986年に現在の港区南青山に移転。オーナーシェフとして約45年厨房に立つ。70歳をきっかけに「ふーみん」から勇退し、甥の瀧澤一喜さんに店を譲る。食のワークショップ開催や出張料理人などを経て、2021年神奈川・川崎市高津区に「斉」をオープン。旬の食材をとり入れ、おいしく料理して食で養生することを信条に、お客様が喜ぶひと皿を提供している。著書に『青山「ふーみん」の和食材でつくる絶品台湾料理』(小学館)などがある。

 

スタッフ

撮影: 山田 薫
スタイリスト: 本郷由紀子
ブックデザイン: 川崎洋子
校閲: 玄冬書林
構成・文: 藤田 優
協力: 国井芳子、中華風家庭料理ふーみん
制作: 浦城朋子 斉藤陽子
販売: 小菅さやか
宣伝: 一坪泰博
編集: 戸沼侚子