正統派として手元におきたい1冊「賛否両論」おせちの本完全版

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年に1度しか手にすることのないのがおせちの本ですが、2019年に本棚に新たに加わったのが、笠原将弘さんの本。

昔ながらのお重に並ぶなくてはならないおかずたちが第1章に並びますので、とにかくまず基本を、という時にはここから。
今年は筑前煮にするか、海老芋、京人参、たけのこの穂などを別煮にするかは考えどころ。料理屋らしい分け方で参考になる。
それでもよく見ると、伊達巻ではなく「カステラ卵」、松風焼きには干しぶどうを混ぜて焼いているなど、ちょこちょこと新しい味の提案があるのが楽しい。

新しいメニューとして加わったローストビーフなど肉料理は、第2章の「ごちそうにもなるおせち」へ。

また、できあがった料理を盛り込む3章は、料理人の技が学べる必見の章。せっかくのおいしいおせちも、盛り込み次第で味の印象が変わるのだから、まったくもってして気が抜けない。

とはいえ、笠原さんのおせちは格式張ったものではなく、表紙で竹製のお重が使われていることからもわかる通り、家庭で楽しむカジュアルなおせちだ。
銘々皿や豆皿など、皿盛りでの楽しみ方も紹介されている。それぞれの家庭で、好きなものだけ並べればいい、あとはお雑煮があれば、という感じ。
飾り切りだけちょこっとがんばると特別感が出るしね。

そんなちょこちょことした提案が楽しい、でも正統派のおせちの本。1冊持つならこれをおすすめしたい。

 

プロフィール

笠原将弘(かさはら・まさひろ)
東京・恵比寿にある日本料理店「賛否両論」店主。1972年東京生まれ。実家は東京・武蔵小山で焼き鳥店「とり将」を営み、幼少の頃より父親に料理のセンスを磨かれる。高校卒業後「正月屋吉兆」で9年間修業、父の死をきっかけに「とり将」を継ぐ。2004年、「とり将」が30周年を迎えたのを機に、いったんクローズ。東京・恵比寿に“賛否両論出ることを覚悟で”オーナーシェフとして「賛否両論」オープン。瞬く間に予約の取れない人気店になる。テレビをはじめ、雑誌連載、料理教室から店舗プロデュース、イベントなどで幅広く活躍。2013年9月に「賛否両論名古屋」を開店。2019年11月には金沢にし茶屋街に「賛否両論金沢」をオープン予定。

 

スタッフ

デザイン: 中村善郎(yen)
撮影: 日置武晴
スタイリング: 池水陽子
校正: 麦秋アートセンター
編集: 赤澤かおり

 

目次

はじめに
おせちとは

1章
昔ながらのおせち

2章
ごちそうにもなるおせち

3章
盛り込み

4章
雑煮、そのほか

 

 

 

 

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